横書きは若い人がするイメージがある

年賀状や暑中見舞いなどの既製品ハガキのデザインは通常縦書きが主流で、横書きのものはそれほどありません。パソコンのハガキソフトに入っているデザインもほとんどが縦で、横書きのイラストもありますが、若者向けや子供向けのイメージがあります。しかし、大人が横のデザインを使ってはいけないという規則はありません。

日本語は縦に書く言葉なので、季節のメッセージを送るハガキは必然的に縦に書かなければいけないというイメージがあります。確かにほとんどの書籍や新聞などの活字は縦書きなので、普段から縦の文章を読むことに慣れている人は多いでしょう。しかし、例えばインターネットのサイトは全て外国語と同様に横に読むレイアウトが主流です。ワードソフトや会社の書類、学校のノートも横のほうが多く、携帯やスマホのメールも全て横書きです。そのため、最近は大人でも横に読んだり書いたりすることにほとんど抵抗がないので、ハガキも無理に縦のデザインを選ぶ必要はありません。

旅行先から出す絵葉書は写真の構成上横向きのデザインが多く、メッセージや宛名も横に書かざるを得ません。それでも絵葉書は若い人だけでなく年配の世代にも親しまれています。最近は凝ったデザインの絵葉書も多く、横とも縦とも言えない特殊な形で、どうやってメッセージを書けばいいのか悩んでしまうことさえあります。

横に書くのは若者ばかりだから、子供っぽい感じがするといって無理に縦のデザインを選ぶ必要はありません。大切なのはメッセージの内容やハガキのデザインであり、受け取った人に思いが伝わればレイアウトは関係ないのです。転居通知やちょっとした挨拶状などは横デザインのほうが楽しく気持ちが伝わりやすくなることもあります。しかし、死亡通知や喪中葉書、目上の人への感謝状などかしこまった場面では縦書きが主流なので、年齢にかかわらず改まったデザインを選び、書式を考えて丁寧な印象のハガキになるように注意しましょう。

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